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上空から撮影されたSCP-8100-JP-EXの痕跡

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アイテム番号: SCP-8100-JP-EX

オブジェクトクラス: Explained

特別収容プロトコル: SCP-8100-JP-EXは物理的収容の困難さ及び収容の必要性の乏しさのため、その大部分が収容されていません。SCP-8100-JP-EX-1はサイト-8100の第3特別機密区画に収容されます。SCP-8100-JP-EX-1はスクラントン現実錨とペンジアス因果並列検出機により改変事象から保護されます。何らかの変化が確認された場合、担当職員は速やかにサイト-8100に保管されたSCP-8100-JP-EXに関連する全記録を照査した後、カント計数機によるヒューム値測定を実施してください。現在SCP-8100-JP-EXに関連する全記録は、情報改変を防ぐためO5による特別保護指定がなされています。

説明: SCP-8100-JP-EXは火星に存在する一般的に水と呼称される物質です。物理的性質及び化学的特性は不純物を除いた水のそれと同一です。現在地球にはおよそ1.38Mm³のSCP-8100-JP-EXが存在し、人間に少なくない被害をもたらしていますが、何らかの異常性を有したオブジェクトではありません。

SCP-8100-JP-EX-1は火星のマンガラ峡谷に存在した人工物群です。大部分は破片であり、発見時に原型を留めていた人工物は全長10m、幅3m程の巨大な板状の物体のみです。材質はセメントや火山灰などを主成分とした物質1で構成されています。表面には古代西アジア圏で使われていた言語と類似した幾つかの文字が刻まれていますが、風化作用による劣化や翻訳の未発達等により完全な解読は困難です。

SCP-8100-JP-EXはSCP-8100-JP-EX-1と共に1973年に財団が火星探査を行った際に発見されました。財団による分析とSCP-8100-JP-EX-1の解読の結果、SCP-8100-JP-EXの性質が判明しました。現在財団はSCP-8100-JP-EXに関連する人工物を捜索中です。

補遺1: 以下はSCP-8100-JP-EX-1に刻まれていた文章を翻訳したものです。

異常存在8100番

危険度: Mayim

対処法: 異常存在8100番は複数の[解読不能]により常に監視。8100番が活性化した場合、または新たな出現地点が確認された場合、速やかに特科部隊の出動を要請。同時に偽装作戦「土砂災害警報」を展開し、一般人に記憶処置を実施。8100番は現在完全な封じ込めは不可能と判断。そのため地表で8100番の出現が確認された位置に[解読不能]を設置し、テラフォーミング構築措置を実行。収集したサンプルは固体の状態で[解読不能]保管室に封じ込め、常に熱伝導を遮断。現在8100番に関する全ての実験は禁止。

内容: 異常存在8100番は無色に近く薄い青緑色の大量の液状物質。他の物質に比べ、非常に多くの種類の物質を溶かす[解読不能]特に無機化合物を分解して溶かす力は顕著。8100番に被験体が接触した場合、初期段階として表皮部分が溶解。接触が少量である場合はこの段階で溶解は停止するが、多量である場合は身体の内部を徐々に侵食し、最終的に被験体は死亡。また8100番は液体から固体に変化する際膨張する性質を保有。その為物体に染み込むことで強大な侵食作用を発揮。

8100番が活性化すると、地表で巨大な層を形成する場合と空中で無数の微小な粒を形成する場合のいずれか、又は両方が出現。溶解性と侵食性及び流動性によって人工物の破壊や地形の変動等の甚大な被害を確認。8100番の活性条件は不明だが、火山活動や[解読不能]活動による影響が関係すると推測。地表及び大気中の様々な位置に出現するが、総数の膨大さと不規則性からその全てを予測する事は非常に困難。現在8100番の出現位置を[解読不能]把握。詳細は別項記載2。現在までに8100番によるものと思われる死傷者はおよそ950,000人以上と推定され、また被害総額は[解読不能]。

8100番の正確な起源は不明であるが、確認された中で最古のものはおよそ[解読不能]の奔出災害と認知。この災害により38,000人以上の被害者、及び12体の異常存在の対処不能案件が発生。最終的に2つの異常存在が無力化され、[解読不能]エリアの壊滅という事態に発展。これを受け8100番についての対処法を制定するとともに、火星全土の恒常的な監視体制を組織。しかし活性化の不規則性及び被害の大きさのため大幅な減少には至らず、通常の対処法では破局級大規模終末シナリオを引き起こす可能性を考慮し、テラフォーミング構築措置を実行[解読不能]進化措置を実行。






結論から言えば、テラフォーミング構築措置はほとんど失敗に終わったと言っていい。我々の[解読不能]では、数年以内にこの星から8100番を根絶することは不可能であることはもはや明白となった。[解読不能]が完全に作動し8100番を存在できない環境へと再構築するには長い歳月を要する。それだけの時を耐え忍ぶ余力は、今の我々には残されていない。

そのため我々はもう一つの最終手段として[解読不能]進化措置をとることを決定した。テラフォーミング・プロトコルが失敗した今成功する可能性は決して高いとは言えないが、もはやこれに賭けるほか道は残されていない。この措置が十全に行われたならば、人間は8100番に対して一定の適応力を得るが、同時にこの星では既存の[解読不能]はもはや望めなくなるだろう。毒にまみれた不毛の地が、次なる我々の住処になるのだ。

次なる我々はいつか[解読不能]この地に辿り着き、在りし日の残骸と邂逅するだろう。しかし立ち止まる必要はない。ただ、戦い続けてほしい。我々が払った犠牲を無為にしないでほしい。これは命令ではない。死にゆく我々からの、最後のメッセージである。

諸君らの未来に幸あれ。



この記録媒体は過去改変による消滅を防ぐため、 [解読不能]及びアスクレウス現実杭によって保全処理を施される。

補遺2: 1999年7月6日、SCP-8100-JP-EX-1群の一部が消失し始めました。詳細は不明ですが、大規模な改変事象によるものと推測されています。ペンジアス因果並列検出機による測定の結果、約3万年前に人為的な大規模再構築が行われた痕跡が発見されました。同年7月27日、財団の尽力にも関わらず収容下にあるSCP-8100-JP-EX-1は全て消失しました。これを以てSCP-8100-JP-EXはExplainedに指定されました。

SCP-8100-JP-EX-1が消失した一方で、この報告書の存在を保持しえたことは不幸中の幸いでした。原因については幾つか仮説が立てられますが、スクラントン現実錨による保護が可能であるのは過去改変の記録についてのみであり、"既に起きてしまった"過去改変については保護が不可能であったのではないかと推測されています。

現在この報告書に記してある事柄は、もはや客観的な証拠たり得ることはないでしょう。しかし"水"がかつての我々にとっては間違いなくオブジェクトであった事は事実でした。その為、このオブジェクトはSCP-8100-JP-EXとして登録、分類され、報告書はこれ以上改正されるべきではありません。かつての真実が虚構となり、新たな虚構が真実へと上書きされてしまう事のないように。






財団理事会により認可された付記

SCP-8100-JP-EX-1無き今、かつての我々の証を示す物はこの報告書のみとなった。
彼らに刻まれた爪痕を、彼らが遺した足跡を、我々は 伝え続けなければならない。

─O5

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忘レルな
我々ハ
ドこかラ来たノか
「忘れるな」