アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██内の標準人型用収容房にて、最低2台の音声記録機能付きライブカメラで監視しながら保護収容してください。記録された映像は、ログ-XXX-35として随時保管してください。1日に3度、財団職員と同様の食事を提供してください。なお、SCP-XXX-JPに対して、カフェイン入り飲料など睡眠を妨げるものを提供する行為は禁止されています。

SCP-XXX-JPに睡眠を摂る兆候が見られない場合、全てのSCP-XXX-JP関係職員は、直ちにプロトコル“春眠暁を覚えず”を行ってください。現在、SCP-XXX-JPに対して睡眠を強制する行為は、SCP-XXX-JPに多大な心理的負荷を与えるため、禁止されています許可されています。

SCP-XXX-JPが記録媒体を要求した場合、職員は可能な限り提供してください。SCP-XXX-JPの過去の記録、及びに異常性を、セキュリティに抵触しない範囲でSCP-XXX-JPに開示する行為は許可されています。全ての状況において、SCP-XXX-JPに対して記録媒体を提供する行為、及びに対象の情報を開示する行為は禁止されています。

SCP-XXX-JPが脱走を試みた場合、直ちに非武装チームを派遣してください。それでもなおSCP-XXX-JPが脱走した場合、武装したセキュリティチームを派遣し、早急に収容してください。

SCP-XXX-JPが睡眠状態に入る際、適切なクラスの記憶処理を施し、指定の記憶を全て除去してください。

説明: SCP-XXX-JPは、現在身長1██cm体重██kgである一般的な日本人女性です。SCP-XXX-JPに物理的異常性は一切見られません。

SCP-XXX-JPは、2003年に██県中心部の████クリニックで誕生しました。後日、出生の記録は存在しているにもかかわらず、実母がSCP-XXX-JPへの関与を否定しました。実母が看護師と言い争っているところを聞き、不審に感じた██博士が財団へ通報を行ったことにより、SCP-XXX-JPは収容されました。実母並びに出産に関わったスタッフに対して、カバーストーリー“流産による死亡”を施しました。当時、██博士は個人的事情により来院していました。

SCP-XXX-JPは現在、その年齢での標準的な知性を有しており、意思疎通は十分可能と見られています。なお、前述した収容経緯から、SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JPと呼称されることに対して不快感を示しません。

SCP-XXX-JP、またはSCP-XXX-JPに関する記憶を保有する人物(以下、SCP-XXX-JP-Aと呼称します)が睡眠状態に入った場合、SCP-XXX-JPに関する記憶を喪失します。喪失される記憶は、SCP-XXX-JPの誕生日、家族構成等の個人情報やSCP-XXX-JPが関わった日常の情報のみであり、動作の記憶や学習によって得た記憶は喪失されません。一般的な解離性健忘に見られる症状と酷似していますが、関連性は現在不明です。

SCP-XXX-JP-Aのまま24時間が経過した場合、SCP-XXX-JPと同様の性質を持つSCP-XXX-JP-Bへと変質します。SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JPと同様に取り扱ってください。SCP-XXX-JPに関する記憶は通常の記憶処理により除去可能であり、SCP-XXX-JP-Bへの変質を予防することが可能です。現在、特別収容プロトコルへの組み込みが検討されています。現在、SCP-XXX-JP-B個体は3体存在しており、今後の実験のために保管されています。

補遺: 2017年、SCP-XXX-JPの収容違反が発生しました。直ちにセキュリティチームが派遣され、SCP-XXX-JPに同伴していた██博士を拘束し、事態は収束されました。状況から██博士による何らかの手引きがあったと推測されていますが、動機は不詳です。なお、██博士は収容違反の過程でSCP-XXX-JP-Bへと変質したため、現在、サイト-81██内の標準人型用収容房にて収容されています。

以下は、SCP-XXX-JP-Bに変質した元██博士(現:SCP-XXX-JP-B-3)へのインタビューログです。なお、拘束後直ちにインタビューを行ったため、SCP-XXX-JP-B-3に記憶の喪失は見られません。

対象: SCP-XXX-JP-B-3
 
インタビュアー: ██研究員
 
<録音開始,(2017/11/02)>
 
██研究員: 今から、インタビューを始めます。あなたは……いえ、まずはあなたの名前を教えてください。
 
SCP-XXX-JP-B-3: 私の名前は██ ██。だが、もうSCP-XXX-JP-B……3になるのかな?
 
██研究員: はい。あなたは既にSCP-XXX-JP-Bに変質してしまっている。残念だとは思っていますよ。愚かだともね。
 
SCP-XXX-JP-B-3: いつからそんな減らず口を叩くようになったんだ?
 
██研究員: ……それでは、質問を始めます。あなたはなぜSCP-XXX-JPの収容違反を引き起こしたのですか? 
 
SCP-XXX-JP-B-3: 教える必要はないだろ。報告書に私の心情を書く余地はない。
 
██研究員: それを決めるのはあなたではありません。繰り返します。なぜ、収容違反を引き起こしたのです? 明らかに違反行為だ。
 
SCP-XXX-JP-B-3: [沈黙]
 
██研究員: SCP-XXX-JP-B-3。記憶が失われる前に、全て話すことを推奨します。
 
SCP-XXX-JP-B-3: 月からやってきたという自称火星人に、君はどう接する?
 
██研究員: 質問に対する答えになっていません。具体的に、簡潔に述べてください。
 
SCP-XXX-JP-B-3: 話すようなことはないよ。
 
██研究員: あなたに対話の意思がないことは分かりました。これでインタビューを終了します。
 
SCP-XXX-JP-B-3: ああちょっと待て。
 
██研究員: なんですか? 建設的な会話であれば、インタビュー記録に残しますが。
 
SCP-XXX-JP-B-3: 私がこれからずっと寝なければ、あの子のことを覚えていられるか?
 
██研究員: あれの異常性についてはあなたの方が詳しいでしょう。あれが睡眠を取れば、あなたからあれの記憶は喪失されます。
 
SCP-XXX-JP-B-3: そうか、そうだよな。……ありがとう。
 
██研究員: インタビューを終了します。
 
<録音終了>
 
終了報告書: SCP-XXX-JP-B-3はインタビュー終了後、睡眠を摂り、自身とSCP-XXX-JPに関する記憶を喪失しました。

付記: SCP-XXX-JP非関連職員には閲覧後の記憶処理が推奨されています。
この措置はSCP-XXX-JP-Bへの変質を潜在的に予防するためであり、強制力はありません。
適切なクラスの記憶処理を希望しますか?
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