SCP財団日本支部倫理委員会へようこそ 我々はあなたを歓迎します。
あなたが今まで収容していたオブジェクトは、実際にはSCP-XXX-JP-B-1だと認識した上で報告書を読み進めてください。
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPに関する全ての情報は倫理委員会によって占有されます。あらゆる追加の実験は許可されません。
SCP-XXX-JPの新たな情報、あるいはSCP-XXX-JP-Bを発見した際はただちに機動部隊を-12("吊られる男”)が回収し、倫理委員会を除く関係者へEクラス記憶処理を施します。
SCP-XXX-JP-B-1はSCP-XXX-JPの財団内部向けカバーストーリーとして利用され、倫理委員会適性検査中の新人職員が一時的な就労先として確保されます。また、SCP-XXX-JP-B群の端末がサイト-81██内を徘徊することについてはカバーストーリー「anomalous」を適応してください。
説明: SCP−XXX-JPは現実改変能力者から能力の核となる部分を発見・摘出し、無機物に移植して異常性を付与する一連の医術です。SCP-019-JPなどの例から現実改変能力者に核のような物が存在することは財団内でも示唆されていましたが、SCP-XXX-JPの発見によって間違いないものとされました。核は肉体の一部ですが、発見時の痕跡から有機物への移植は不可能だと思われます。
SCP-XXX-JPによって異常性を付与された物品はSCP-XXX-JP-Bと指定されます。現在までに██体のSCP-XXX-JP-Bが回収されていますが、保持する異常性による自己保存・自己再生が不可能な場合は通常の死体と同様に腐敗し、時間と共に異常性を失います。
SCP-XXX-JP-Bは人間と同等の自我を持つにも拘らず部位によっては感覚器官を持たないため、発狂を防ぐために外部から入出力が可能な器官を接続する必要があります。そのため、眼球によって視覚を保ちアイトラッキングが可能なSCP-XXX-JP-B-1を除いて専用の生体端末(以下、端末と表記)が与えられます。情報漏洩を防ぐため人間以外の動物型でそれぞれの異常性に合った端末が製造され、一切の発話機能は付属されません。端末はサイト-81██内である程度自由に行動する事を許可されています。
SCP-XXX-JP-B-1を除いて現在も生存しているSCP-XXX-JP-B-2・8・17・24には、それぞれマイマイ属・イヌ属・シカ属・███属の特徴を持った端末が対応しています。